I 特約店

私が70歳の時に、医師だった主人が亡くなりました。
泣き悲しんでばかりいられないと介護の仕事に就き、ケアマネージャーとして働いていましたが、体調を崩しわずか3年で辞めることになってしまいました。

その後、体調は回復したものの、すでに80歳という年齢を迎え、周囲からは「もうゆっくりしたら・・・」と言われていました。
私は日頃から「趣味ではなく仕事で目標を持って生きていきたい」と強く思っていましたが、年齢的になかなか仕事が見つかりません。
「この年齢でできる仕事はないのかな」と思っていた矢先、その人との出会いがありました。
いつも行く喫茶店のオーナー（女性）がシャルレの特約店の仕事を始められたことがきっかけで、私はシャルレの商品を使うようになっていました。
そんなある日、その喫茶店にシャルレの代理店の方が来られたのです。
私は、特に「下着を売る仕事」としては関心もなかったのですが、代理店のお話を聞いているうちに引き込まれていきました。

『私は「シャルレ号」と言う船の船長です。この船はどこよりも明るく、どこよりも元気で、どこよりも思いやりのある日本一のグループを目指して航海しているんですよ。』
私はノルマなどの悪いイメージを持っていたのですが、数字の話は全く出てきません。キラキラと輝いている代理店からは「人」のお話しや「仲間」のお話しばかりでした。こんなにも「人」を大切にしていることに驚き、気付けば『この「シャルレ号」に是非乗せてください』と代理店にお願いしていました。

同じ目標を持った人が集まると、打ち解けるのも早かった。すぐに仲間ができました。
人との出会いを嬉しく思い、商品をお届けする喜び、そこには、私を待っていてくれるお客様がいる。私は毎日を生き生き過ごせるようになりました。
そしてシャルレは成長することの喜びや、目標を持つことの大切さを教えてくれました。
人付き合いが苦手で、自分から人に積極的に近づいていくことのなかった私に、一つの出会いが自分を成長させる機会を与えてくれ、80歳にして目標や生きがいを得ることができました。

そんな日々を過ごしていたある日、私の家の前を大きなお腹を抱えた妊婦さんが苦しそうに歩いていました。
以前の私なら見ているだけで何もしなかったと思いますが、気になったので声を掛けました。
「こんにちは。大丈夫ですか？気分悪くないですか？」
「ありがとうございます。大丈夫です。出産間近なので運動のため散歩しているのです。」
「そう。頑張って元気な赤ちゃん産んでね。」と言って一旦家に入ったのですが、気になったので後を追いかけ「私、ここに住んでいるので、もし困ったことがあったらいつでも言って来てね。」と伝えました。

そして、数日後、家のインターホンが鳴り出てみると、その女性が赤ちゃんを抱いて立っていました。
「先日はありがとうございました。私、知り合いが少なく、あの時声を掛けてもらってものすごく嬉しかったんです。」
「あれから子供も無事生まれ、今、病院から退院して自宅に戻る途中なんです。是非、子供の顔を見てやってください。」と、外にはご主人が車の中で待っている様子でした。
家に帰る途中、わざわざ寄ってくれたのです。

人の繋がりがこれほど温かい、思いやりのあることだとシャルレをしなければわからなかったでしょう。
素敵な出会いと、人が人を思いやる気持ち、心と心が通じた瞬間に大きな幸せを感じました。
そして私はシャルレと出会い、もう一つの目標を叶えることができました。
それは亡くなった主人が生前、世界の困っている子供を救いたいと、僅かですが毎年継続してユニセフに寄付をしており、いつかその遺志を継ぐことができればと思っていました。
今、私はシャルレと出会い、お仕事をさせていただいています。その利益の中から主人の想いを引き継ぎ、僅かですがユニセフに寄付を始めることができたのです。
主人は亡くなりましたが、その遺志は私が引継ぎました。シャルレで得られた利益が、世界のどこかで子供の笑顔と幸せにつながればと思い、これからも、自分に何かお役にたてることを探しながら、一つひとつ目標を立て日々楽しく過ごしていきます。