Ｋ特約店

今から18年前、当時私はシャルレのメイトとして、知り合いのA特約店さんから商品を購入していました。試着会やギャラリー（商品の展示会）などにもお声を掛けていただいたり、私も友達を紹介したりしていました。
当時、私は自分に自信がなく言いたい事も言えない性格で、自分が何かのビジネスを行うなど夢にも思っていませんでした。

そんな中、長女が5歳、次女が4歳の時に長男が誕生しました。元気な男の子の誕生を家族全員で喜んでいました。
が、その1ヶ月後、検診の時に医師から衝撃的な言葉を聞かされました。
「先天性の疾患があります。」
何が何だかわからず、気が動転しどうやって家に帰ったのかも覚えていません。

それからは、ただただ涙しか出てきませんでした。笑顔は消え、毎日泣き、自分を責め、将来を悲観し、何をしていても涙が頬を伝いました。

そんな毎日を過ごしていた頃、A特約店さんが「今度ギャラリー（商品展示会）するから遊びにおいで」と誘ってくださいました。私は、あまり気乗りはしませんでしたが、気分転換のつもりで初めて長男と一緒に出掛けることにしました。

特約店のご自宅には代理店さんも来ておられ、玄関先で私たちを温かく迎えてくださいました。そして代理店は長男を見るなり「かわいい！抱かせて～」と抱いてくださいました。
この子を心の底から褒めてくれる人がいる。私は玄関先で泣き崩れました。

そして、その日半日笑えた自分に驚き、ここにいたら1日中笑顔の自分になれるのではないか。泣いて暮らすより笑って暮らす日が増えるなら。そんな思いでシャルレをスタートしました。
「物事を悪く捉えない」「否定しない」「感謝する気持ち」「夢を持つ」「人を大切にする」・・・そんなことが自然と身についている仲間に囲まれ、今までの自分とは全く違った考え方に触れることで、自分自身の言動が徐々に変わっていったのです。

子供との接し方についても変化しました。親として子供に意見を押し付けるのではなく、一人の「人」として接することを学びました。「人と人」として接してみて、長男からは命の尊さを教えられ、この子がこの世に生まれてきた使命を見つけてやりたいと強く思うようになりました。
「もう後ろ向きな事は考えないでおこう。」
そして、いつしか私はお客様や仲間から「笑顔が素敵ね」と言っていただけるようになっていました。

その長男も18歳になりました。
卒業を前に学校の先生から言われたことです。
『Tくんは「ありがとう」と言う言葉を本当によく使うんですよ。』
『どんな些細な事でもきちんとお礼が言えるって素晴らしいことです。』
『ご家庭で感謝の気持ちを言葉にして伝えることができている証拠ですね。』
ハンディキャップを持ちながらでも、素直に「ありがとう」と感謝の気持ちが伝えられる子供に育ってくれたことが何よりも嬉しく、長男を誇らしく思いました。

私が前向きに物事を考えるようになり、家でも自然と「ありがとう」と言う言葉が出るようになった。それを子供たちが無意識のうちに受け継いでくれたんだと思いました。

あの時、悲観的にしか考えられなかった自分が、長男のおかげでシャルレと出会えました。
シャルレがあったから、笑顔を取り戻せ、夢を持ち、前向きに歩けるようになりました。
これも子供たちのおかげ。

本当に生まれて来てくれて「ありがとうね。」
今はその気持ちで一杯です。